中継電話サービスとは？各MVNOプランの比較やIP電話との違いも
中継電話とは、一部の格安SIMで使える通話料金を割安にするサービスです。
有名なところでは、「楽天でんわ」、「FREETELでんわ」、「BIGLOBEでんわ」などがあります。
格安SIMのネックは通話料金の高さと言われてきました。せっかく基本料金やパケット代が安くても通話料金が高かったら意味ないですよね。
ここでは、中継電話について詳しくご説明します。
また、iP電話との違いについてもまとめていきます！
目次
中継電話のしくみ
現在、格安SIMで使われている通話のしくみは大きく分けて、「普通の電話」、「中継電話」、「IP電話」の３種類有ります。
普通の電話は、090、080からはじまる電話です。NTTの電話回線網を使うので安定していています。これは説明不要ですね。
電話がつながるしくみを超簡単に図示するとこんなイメージです。
中継電話
本題の中継電話です。
中継電話は、普通の電話と同じく電話回線網を使いますが、中継事業者経由で繋がります。
昔のアパートで共同電話というのがありましたが（今も有る？）管理人さんに呼び出されてみんなで使うイメージでしょうか。そう考えると安くなる理由が判りますね！？
楽天でんわでは、中継事業者（楽天コミュニケーションズ）の回線を通して繋がります。
中継電話の通話方法
電話をかける時に、プレフィックスと呼ばれる番号を先頭につけてかけます。
楽天でんわでは、0037-68などの番号をつけて、その後に相手の電話番号をダイヤルします。
このプレフィックスを付けることで、中継事業者の中継設備経由で接続されます。
毎回プレフィックスをダイヤルするのは面倒ですし、電話帳にプレフィックスをつけた番号で登録し直すのも面倒なので、普通は専用アプリを使います。
専用アプリを使うと、自動的にプレフィックスをつけて、既存の電話アプリに自動的に切り替わって発信します。
着信は、既存の電話アプリで行います。
中継電話の料金
普通の電話の通話料は20円/30秒が一般的ですが、中継電話なら約半額になります。
さらにかけ放題オプションも併用すれば長電話をしない限りは安く収まりそうです。各社の料金とオプションは下記のようになっています。
楽天モバイル
・電話アプリ 楽天でんわ
・通話料 10.8円/30秒
・オプション 5分かけ放題 918円/月（1回5分以内の通話がかけ放題）
IIJmio
・電話アプリ みおふぉんダイアル
・通話料 10.8円/30秒
・オプション －
BIGLOBE
・電話アプリ BIGLOBEでんわ
・通話料 10.8円/30秒
・オプション 通話パック60 650円/月（60分までの通話が無料）
フリーテル
・電話アプリ
・通話料 10.8円/30秒
・オプション 1分間かけ放題 430円/月、5分間かけ放題 907円/月
IP電話との違いは？
IP電話は、普通の電話とは異なりインターネット回線を使って通信を行う電話です。
普通の電話と比べて通話料が安く、IP電話どうしなら無料で通話ができますので、通話料金が安くなるのは同じですが、中継電話とは全くしくみが違います。
音声をデータ化してネット回線を通して相手に届けます。
こんなイメージになるでしょうか。
Y!モバイル、U-モバイルのプランとの比較
Y!モバイルでも通話が安くなるプランがあります。U-モバイルはY!モバイルと提携して同様のプランを提供しています。
Y!モバイルのプランは、中継電話ではなく通常の電話での安価なサービスになっています。
通常の電話なので、プレフィックスや専用アプリも不要です。
Y!モバイルは元々、ウィルコムなどの回線を使ったキャリアですので独自の価格設定が可能なのです。
標準で、10分以内の通話が何回でも無料の「だれとでも定額」が付いてきて、+1,000円で通話無制限の「スーパーだれとでも定額」プランもありますので、通話を多くする人にオススメです。
Y!モバイルについて詳しくはこちらをご覧ください。
Y!mobile(ワイモバイル)の特徴やおすすめポイントとデメリット
まとめ
格安SIMでは通話料が意外に高くなることがありますので、通話をよくする人は、中継電話のあるMVNOがおすすめです。
楽天モバイル、BIGLOBE、IIJmio、フリーテルを選ぶと良いでしょう。
通話がとても多い人は、Y!モバイル、U-モバイルの方が良いと思います。
通話時間や回数によって、
●通話をある程度する
楽天モバイル、BIGLOBE、IIJmio、フリーテル
●通話はほとんどしない
その他のMVNO
を目安に検討されると良いと思います。
