IIJmioのタイプAのレビュー!通信速度や感想は?
IIJmioには、ドコモ回線の格安SIMとau回線の格安SIM、その両方があります。
au回線が使えるIIJmioのタイプAは、2016年秋に登場しました。まだ販売開始されたばかりの格安SIMなので、速度や使い勝手の良さについて気になっている人も多いでしょう。
そこで今回は、IIJmioのタイプAをレビューしていきたいと思います。
実際に1ヶ月ほど使ってみました。通信速度のテストもしてみたので、参考にしてみてくださいね。
IIJmioのタイプAは、VoLTE対応のマルチSIM
SIMはVoLTE対応のもののみ
IIJmioのタイプAは、SMS対応SIMと音声SIMを選んで契約することができます。
今回選んだのはSMS対応SIMです。
そしてIIJmioで提供されているau回線のSIMは、マルチICカードというタイプです。これは切り離しかたによって、標準SIM、microSIM、nanoSIMという3種類のSIMカード全てのサイズに変換できるのが特徴ですね。
この写真ではもともとnanoSIMサイズで使っていた状態のSIMカードを台紙に戻した状態です。
画像ではしっかりはまりきっていませんが、実際はしっかりと装着すればnanoSIMからmicro、標準SIMに戻して、対応するスマホで使えます。これは便利ですね。
また注意点ですが、IIJmioではVoLTE対応SIMしか提供されていません。
auスマホには、VoLTE対応のものと非対応のものがあります。もしも非対応のスマホを持っているなら、そのスマホはIIJmioでは使えませんので注意しましょう。
そしてVoLTE対応スマホでも、SIMロックを解除してからでなければIIJmioのタイプAで通信できません。複雑ですね。
IIJmioはプランが3種類でわかりやすいのが魅力だと感じた
IIJmioは、3、6、10GBの合わせて3種類のプランしかありません。
このわかりやすさはメリットに感じられました。
1GBのようなプランだと安さで目を惹きますが、ごく限られた人にしか適合しません。このような迷いを生むプランがないのは、契約しやすくて良いのではないでしょうか。
安さを求めるあまりついつい自分に合わないプランを選んでしまって後から後悔する、そんなことがIIJmioなら起こりづらいでしょう。
IIJmioのタイプAは、SMS対応SIMでもタイプDのデータSIMと同じ料金
IIJmioのタイプAにおけるSMS対応SIMは、タイプDのデータSIMと同じです。
そのため安くSMSが使えるのは嬉しいですね。
ただし私はSMSを使う機会がほぼないので、この点について恩恵を受けたことは特にないです。
IIJmioのタイプAでスピードテストをしてみた!
タイプAで、実際に平日にスピードテストをしてみました。
スピードテスト結果はかなりの高速
スピードテスト結果をまとめました。
18時30分のものだけ間違えて自宅のWifiで計測してしまっていますが、他は全てIIJmioのタイプAです。
どうでしょうか。かなり速いですよね。特に見てもらいたいのが、12時台の計測結果です。
12時台といえば、格安SIMが最も速度を低下させてしまう時間帯です。普通の格安SIMなら0.4〜1.5Mbps程度にまで、下り通信速度が落ちます。
それなのにIIJmioのタイプAは、速度自体は確かに落ちているものの一番下がった状態で4.19Mbps。これは速すぎるでしょう。
他の時間帯も常時高速で、HD動画でも普通に見られます。もちろんブラウジングやゲームアプリも快適に楽しめますよ。
VoLTE対応+新しい格安SIMなのが、高速の理由
IIJmioがこんなに速度を出せている理由は二つです。
一つ目はVoLTE対応SIMであることですね。格安SIMに今乗り換える人は、まだ持っているスマホがVoLTE非対応なケースが多いでしょう。
VoLTE非対応スマホを持っている人は、IIJmioのタイプAを選べません。
つまり契約できる人がかなり少ないのが、こんなに速度が出せる理由です。
もう一つは、新しい格安SIMであることですね。
どの格安SIMも、開始当初は高速でした。まだ始まって半年も経っていないIIJmioのタイプAが高速通信可能なのは、当然といえば当然でしょう。
IIJmioのタイプAを使っていて思ったこと
VoLTE対応スマホしか使えないのは、非常に不便
私はスマホをたくさん持っていますが、IIJmioタイプAが使える機種はiPhone7とSEくらいしか持っていません。
au回線にしっかり対応しているスマホ自体、特にSIMフリースマホには多くありません。さらにVoLTEにも対応していなければいけないとなると、かなり面倒です。
もしVoLTE対応のauスマホを持っていて、auからIIJmioに乗り換える場合でも、SIMロックを解除しなければいけないのは面倒そうですね。
せっかく回線速度がこれだけ快適でも、契約できる人の条件が限られすぎでいまいちです。
もっとも、契約できる人がたくさんいる状況になったらIIJmioタイプAの速度は100%低速化します。そのため契約できる人が限られているのは、今のところメリットでもありますね。
IIJmioタイプAが低速化した後で、あえて選ぶ意味はなさそう
IIJmioのタイプAは今のところ高速ですが、将来的には絶対に低速になり、ほかの格安SIMと大差なくなります。
速度が落ち着いた場合にIIJmioのタイプAを選ぶ意味は薄いですね。
今回使ってみて最も印象に残ったのが、速度です。はっきり言って他にはとくに、優れているポイントはないと思いました。
プランがわかりやすいのは魅力ですが、mineoやUQモバイルもそこまでわかりづらくはないので、ちょっと調べれば問題はないでしょう。
デメリット、劣っているポイントもとくにないのですが、普通に使うぶんには、徹底的に普通であるIIJmioをわざわざ選ぶメリットはそれほどなさそうです。
大手の格安SIMである安心感は得られるかもしれませんが、今からau回線の格安SIMを契約するならUQモバイルの方が、サービスが充実していますし速度もおそらく低下することはないため良いのではないでしょうか。
ドコモに比べるとアンテナが立ちづらい
au回線なのがタイプAですが、普段使っているドコモ回線の格安SIMに比べてアンテナが1本や2本になってしまう機会が多いように感じました。
私は比較的地方に住んでいるのですが、その関係もあるとは思います。しかしそうなってくると、同じIIJmioでも地方に住んでいる人ならドコモ回線を選んだ方が良さそうですね。
まとめ
総合的には、2017年3月時点では非常に満足度が高い格安SIMでした。
今契約すれば、かなり満足して使えると思います。速度はとにかく速く、速度で評判の良いUQモバイルにも全く引けを取りません。
しかしVoLTE対応のau、あるいはSIMフリースマホを持っていないと、それを用意するのに出費が発生して大変です。
auスマホでもSIMロック解除をしておかなければいけないですし、複雑なのでIIJmioのタイプAは初心者にちょっとオススメしづらいですね。
VoLTE対応スマホをSIMロック解除済みで持っているならIIJmioのタイプAを契約、持っていないならタイプDでSIMフリースマホと合わせて契約するのが良いでしょう。
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